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3F・オレンジゾーン
2022.09.21 Wed.
マザーボードのスペック講座〜メモリーの仕様〜
こんにちは。
ゲーミングライン沖縄パルコシティ店のブログを
閲覧していただきありがとうございます。
マザーボードは、各パーツを取り付ける自作PCにおいて必須のパーツです。
しかし、細かな仕様については案外知らない方もいるのではないでしょうか。
そこで!マザーボードの選び方を、スペックの読み方を確認しながら紹介します!
メモリーの仕様
対応するメモリーの仕様は少し複雑です。
まずメモリースロットの本数。これによって最大容量も決まります。
2022年8月現在、コンシューマー向けDDR4/DDR5メモリーの1枚あたりの最大容量は32GBなので、スロットが2本なら最大64GB、4本なら128GBとなります。
大容量が欲しい場合はメモリースロットが4本のマザーボードを選ぶと良いでしょう。
メモリーの仕様はかなり複雑な内容が記載されています。より高いクロックのメモリーを使いたい場合は要注意です。画像はMSIのMAG X570S TOMAHAWK MAX WIFIのもの。
動作クロック
次に動作クロックです。スペック表では、非オーバークロック状態での対応クロックと、オーバークロック時の最大値が記載されています。オーバークロックしない場合は対応している中で最も高い動作クロックのメモリーを選べば問題ありません。ただし、CPUによって対応するメモリーの動作クロックが異なる場合もあります。併せて確認しておきましょう。
複雑になるのがメモリーの種類による制約です。オーバークロック時の最大値は、使用するメモリーモジュールの種類や構成によって変化します。
メモリーのランク
メモリーモジュールがメモリーチップを管理するまとまりを「ランク」と呼びます。
CPUのコア数に似た考え方で、2ランクのメモリーモジュールは1枚で内部的に2枚相当として扱われます。
ほとんどのメモリーモジュールが1ランクまたは2ランクです。
ランクの数が増えると管理の手間も増えるため、構成によって最大クロックが変わる場合もあります。上図のスペック表で「1R」や「2R」とあるものがそれです。
「DPC(DIMM Per Channel)」はチャンネルあたり何枚のメモリーモジュールを取り付けるかを表します。例えば「1DPC 1R Max speed up to 5100MHz」とある場合、1ランクのメモリーモジュールを1チャンネルあたり1枚(デュアルチャンネルの場合は最大2枚)使用した場合は5100MHzに対応するという意味です。
メモリーモジュールが2ランクになると4000MHzになります。ランク数の合計値が大きくなると最大速度は下がるのが基本です。
オーバークロック用プロファイル
「XMP」や「A-XMP」はメモリーモジュールに搭載されたオーバークロック用情報(プロファイル)のことです。オーバークロックメモリーは非オーバークロック状態の動作情報も備えており、初回起動時はそちらの設定で動作します。BIOSでXMPを有効にすることで製品のスペックにあるオーバークロック設定を利用できます。
デュアルチャンネル
「Dual Channel(デュアルチャンネル)」はメモリーの高速化機能です。
メモリーへのアクセス経路(チャンネル)を2本用意し、並列にアクセスすることで高速化します。
2本あるチャンネルにそれぞれメモリーを追加すると有効になります。優先して利用するメモリースロットが指定されているのはこの機能のためです。
ECC
「non-ECC, un-buffered memory」はECC非搭載、アンバッファードタイプのメモリーに対応するという意味です。ECCとバッファードは共に業務向けシステムで利用する機能なので、コンシューマー向けのPCでは通常利用しません。
反対に、ECC搭載やバッファードに対応したメモリーは通常コンシューマー向けマザーボードでは動作しないため、間違って購入してしまわないよう注意しましょう。
詳しく知りたい方はこちら↓
https://www.ask-corp.jp/guide/motherboard-specs.html